top of page
執筆者の写真くろのたいき

高学年からでもいいんじゃない?

更新日:5月4日


スポーツの習い事についての考察。僕の中学時代の同級生に、新日本プロレスに所属しトップ選手でもあるオカダカズチカという男がいます。中学生の頃は家も近所という事もあり、よく遊んだものです。今は疎遠になってテレビでしか姿はみませんが、日本のプロレス界をリードしていく為に頑張っているんだと勝手に想像しています。


中学時代、彼の家に遊びにいくと部屋の棚にはぎちぎちに詰まった、プロレスの週刊誌である「週刊ゴング」が並べられ、プロレスのDVDや撮りためたVHSがテレビの近くに散乱していたのを良く覚えています。彼の頭の中はプロレス一色で、授業の合間には友達と技の掛け合いをし、いかに難しい関節技をスムーズにきめれるか?プロレス名場面の再現など、男子のノリでそういう遊びを楽しんでいました。その遊びに付き合っていたので、その当時は僕も色々な関節技を覚えました。今はもうほとんど忘れてしまいましたが、アキレス腱固めだけは当時からの僕の得意技だったので、それだけは忘れません。


中学卒業と同時に彼はその当時大好きだったプロレス団体「闘龍門」の門下生となるべく、一人旅立っていきました。そこからは風の噂でメキシコに行くらしい。今度メキシコから日本に逆上陸して試合をするらしい。新日本プロレスに移るらしい。などポツポツと情報が入り、いつの間にか新日本プロレスの看板レスラーになっていました。


中学時代に彼と近くにいた僕にとって、プロレスラーになった事を聞いた時「すごい!!」よりも正直「だよね。」って感じでした。そりゃなるわって感じです。もちろん身体能力や身長が高い事は大前提として、そうじゃなかったとしてもきっとプロレスラーなってたと思います。なぜなら引くぐらいプロレス好きだったから。


今考えると彼の親が良い意味で無関心だったのが伸び伸び好きな事をやる環境としては良かったんじゃないかと思います。家庭の会話までは分からないので無関心だったかどうかは実際は分かりません(笑)が、よく家に遊びに行っていた雰囲気としては「またやってるわー」ぐらいだった気がします。


結局、子どもが本気になるまでは親はそんなにのめり込まなくてもいいんじゃないか?っていうのが僕の意見です。高学年ぐらいから始めても遅くないと思います。親のエゴであまりに早くに一つの競技に絞らない方良いです。僕の経験上特にお父さんたちに多いので気を付けてください(笑)


止めはしませんが、あまり僕はオススメしないです。


子どもを早いうちに何かに特化させたい気持ちは分かります。分かりますが、それをするならば、職も住居も時間も子どもに捧げる覚悟でお金を惜しみなく出し続ける事が必要です。スポーツで特化するのは危険だ、やめときましょうという話ではなく、あくまで子どもの気持ちが一番大切だという事です。子どもが本気で目覚めるまで気長に待つのが良いですよ。気長に。目覚めるかもしれないし、目覚めないかもしれない。10代かもしれないし、大人になってからかもしれない。


親や大人の期待が子どもの気持ちを上回ると子どもは潰れます。せっかく好きだったのにもったいないです。


子どもよりも熱くならずにその場その場を一緒に楽しめば良いです。習い事の発表会や試合で親が嬉しい事があった時には子どもに100%の感謝を是非してください。


感謝の言葉は「頑張ったね!」ではありません。「頑張ったね!」は普段のレッスンでの様子を知り実際に指導している指導者が子どもたちに向けて言う言葉です。親は「本当に楽しい時間をありがとう!」です。頑張ったねが便利な言葉すぎて使いがちですが、子どものおかげで自分の心が豊かになっているんだとしたら「ありがとう!」です。


習い事をするなら、まず楽しさを伝えてくれる習い事がベストです!


楽しいから出発し、遊びから本気へ変わる事を少し期待しながら気長に待っていきましょう。

閲覧数:136回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page