鉄棒のお話
先日、親子ふれあい遊びの講師として美園幼稚園に遊びに行ってきました!
主催は美園幼稚園保護者の会さんで、毎年この時期に講座を担当させてもらっています。
美園幼稚園に在職中から講師をやっているのでもう7,8年連続での開催です。
全体で40組80名程の参加者の方にお集まり頂き親子の楽しい時間を提供させて頂きました。
事前に何をやろうか?どんな感じで進めようかと思いを巡らせて考えるのですが、毎年結構直前まで決まらず当日の朝に今までの考えをまとめ、意気揚々と家を出ます。そして僕自身も楽しみながら良い汗をかいて帰宅します。
そんな感じの楽しいイベントなのですが、2年前ぐらいから「親子で鉄棒に取り組む」事をテーマに講座の最後5分を使ってお話させて頂いています。
なぜ鉄棒のお話をするかというと、鉄棒の練習は親子の大切なイベントという事を推奨していきたいと考えています。自転車の補助輪外す練習の時にように、親子で一緒に目標に向かって頑張る!素敵な親子イベントです。
鉄棒は公園や園庭など結構どこにでもある遊具です。だからこそ、親子でチャレンジ!
講座の中では逆上がりの指導法をお伝えしながら、子どもたちにも協力してもらい逆上がりがなぜできるのか?そしてなぜできないのか?を実際の子どもの姿をみながらお話させてもらいました。
簡潔にまとめると、
①子どもの体格差によって、難易度が変わってきます。(小柄な子が有利)
②背中を支えすぎると、補助に頼りすぎて足が上がらなくなる
③最初の鉄棒の高さは、肩か顔ぐらいで少し高いかな?ぐらいの場所が良い(鉄棒を引っ張る意識をつける)
④細かい指導よりも、テンション高く盛り上げて練習する回数を増やす
練習の質よりも練習回数を増やす事のが効果があると思います。
兄弟姉妹がいる子は一緒に練習!一人っ子は親と遊びながら練習です。兄弟姉妹の場合は勝手に出来るようになっていたパターンも大いにありえます。勝手にライバル関係になりやすいので競争心から練習回数増えます。
一人の場合の練習法は、親が先生のように振舞ってもすぐに飽きてやめてしまうので、「バトル逆上がり」をおすすめします。
一つの鉄棒に親子で並んで逆上がりの準備します。レディーゴー!!の合図で同時に足を振り上げどっちが足が高くあがったを競います。コツは子どもよりも少し高い所まで足をあげる事です。この練習は勝敗をつける為にやるのではないので、一回ずつ勝敗はつけなくても良いです。テンポよく、レディーゴー!と続けて3回ぐらいやってあげて下さい。相手と同じ動きするミラーリング効果が働いて足がいつもより上がる事が多いです。足が高く上がるようになれば、成功確率が高まります。
親子でレッツチャレンジ!!この遊びは鉄棒にぶら下がる事が出来れば誰でも出来るので年少さんでも2歳児さんでも遊びながらやってみて下さい。
もし、子どもより足が上がらない場合でも大丈夫です!子ども的には親よりも得意な事が増えて嬉しいし、謎の自信につながるかもしれません笑
では、少し逆上がりについて掘り下げていきます。
逆上がりは、体が大きく頭が重たい子は難易度が高いです。体が大きい事と、体を支える腕や肩の筋肉量は比例しない事が多いです。なぜなら幼児期は筋肉系の成長よりも、神経系の成長(体の扱い方やバランス、身のこなしなど)が著しいためです。
毎日雲梯やのぼり棒をひたくら繰り返している体格の大きい子なら話は別ですが、大半はそうではないので力だけで逆上がりは難しいです。そして、体の重さをカバーする為に足の振りと振り上げた時に体をしっかりそらす動きの連動性が必要となってきます。
逆に体の線が細く腕が細い子も難しいです。体が上がっても鉄棒を引っ張りながら持ち上げる力が不十分なので、腕が伸びきってしまいます。生まれつきの食の細さや体格はすぐには変わらないし、生まれ持った物なのである程度仕方ないと言えます。
しかし!できないからと言って簡単に諦めてはいけません。
出来ないかもしれない問題に向かって親子で一歩ずつ向かっていく姿勢は大事です!仮に幼児のうちに逆上がりが出来なかったとしても大した問題ではありません。
逆上がりの練習で伝えたいのは、
①一緒に親子で問題に取り組む経験
②悩みを共有し、励ましてくれる存在
③コツコツ積み上げていく大切さ
この三つです。
逆に言うと、簡単に出来てしまうより出来ない「今!!」がチャンスです!
大チャンスです!
出来ない事を一緒に楽しめる親子関係って良いと思います¥(^^♪
Kommentarer